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あなたの「Get Wild」リミックスコンテストに応募 [キーボード演奏]

 敬愛するTM NETWORKの「Get Wild」が発売30周年ということで打ち出された本コンテスト。音楽制作環境の著しい向上と成果物を容易に媒介するインターネットの発達によって可能になった現代的な企画なのかなと感じる。「EOSサウンドコンテスト」が開催された時とは隔世の感がある。本記事では今回の自分のリミックス(というよりはアレンジか!?)について書いてみようかなと。まずはタイトルから。





 意味はそのまま「リピートに適したMIX(を目指した)」ということ。曲を長くしないでコンパクトに収め、何となくリピートしたくなるような構成をすることがポイントになる。「小パッケージで密度あるアレンジ」という方向性。TM × avex × サンレコというイベントの雰囲気、またGet Wildという社会的にもシンボリックな曲のコンテストともなればかなりの大作も出てくるであろうと思われたので、あえてその逆を行くイメージ。本家も10分超えのセルフアレンジを出しているくらいだから、それに類する作品も少なくないだろうと推測した。


 で、アレンジについて。私のGet Wildの印象と言えば、とにかく冒頭で鳴る「D♯C♯B D♯C♯BB(平易に言うとミ・レ・ド ミ・レ・ドド~)」のメロとそのコード(G♯m F♯ E F♯ B~)。これを仮に「ミレド感」と呼ぶことにしよう(笑)。このミレド感がGet Wildを決定的に支配し、貫いていると強く感じる。事実、これまで投稿された作品を視聴するとかなりの頻度で使われているのが分かる。コンテストに限らず言ってみれば30年間、何度も何度も耳にしたフレーズであり、楽曲の雰囲気が確立しきっている感がある。もちろんとてもカッコ良いのだが、一方で耳慣れし過ぎてもいる。
 そこで、まずアレンジの第一の方針として、ミレド感からいかに離脱するかということに意を砕くことになった。これを極力用いない「Get Wild」ってどうなるのだろうかという自分自身の興味関心も手伝って、作業はなかなか楽しいものであった。イントロはオリジナルの冒頭2小節分をカットして3小節目からなるフレーズを採用。8bit系を感じさせる音色を練ってDelayを多めに含ませながらWidthをギリギリまで広げて投入。聴き手にはチップチューン系のアレンジを想像させながら、Aメロ直前で強めの「シンセ風」を吹かせてEDMっぽさを意識したアレンジに変転。曲の印象が急に変わることが心地よいか、良くないか、ここは一種の賭けでもある。


 サビではあの「ミ・レ・ド ミ・レ・ドド(及びそのコード)」が繰り返されるわけだが、冒頭の方針によってそれは使えないのでどうしたかというと、転回系を用いることであのフレーズから距離を置いた。使ったのは第2転回系といって基本コードの第5音を最低音にしてルート(根音)をその4度上、第3音を6度上に配置する手法。それと第1転回系(第3音が最低音、第5音を3度上、ルートを5度上に配置する)、それに基本形を織り交ぜて組み換え。つまり、3和音の基本形・転回系はみんな使ったということになるか。コード理論的にはオリジナルと同じ扱いとなる(はずだ)が、聴こえ方は結構新鮮な感じもするのではないかと思う。その他にも「Get Chance and luck~」で使うコードをちょっと変更して、「G♯m F♯onD♯ E F♯ B~」としてみた。本来は音階的に「G♯m F♯ E」→「下り、下り、下り」だが、オンコードのD♯を噛ませると「下り、もっと下り、上り」となって刺激の角度が変わる。本来繰り返されるフレーズに挟み込むスパイスとしては、それなりに面白い処理ではないだろうか。


 1回目のサビが終わるとイントロ部分を引用して雰囲気を差し戻す。冒頭に使った音色に加えて、さらに別の8bit音色をレイヤーして使用。響きがより立体的になっていることを楽しんでもらえたら。そして、いよいよ王道の転調へと進む。ここはピアノとシンプルなシーケンスフレーズと表情のないベースで構成。私自身の音楽へ関わる入り口は「制作ではなく演奏から」だったので、プレイをどうしても投入したくなる性質なのはご愛嬌。ここでもミレド感を出さないというのがポイントで、転回系分散和音を弾きながら、ブルーノートスケールも混ぜ込んで仕上げた。ミレド感のないGet Wildソロってあまり記憶に無いので聴き手にとっては違和感バリバリかもしれないけれど…。なお、ここのベースをあえて無表情で平坦なものとしたのは、プレイが前に出るようにしたかったため。あれもこれもと主張するとかえって雑に聴こえるので控えに回るということ。


 転調後のサビでも転回系コードを土台に、トランスっぽいシーケンスフレーズと音色を投入。こうすることで一層の疾走感を得ることができる。音色というのはそれ自体が曲の雰囲気を左右するので、とても大事な要素。今日のソフトシンセの充実度は計り知れないが、自分が抱く楽曲の最終型のイメージから逆算しながら音作りをするのはとても楽しい。音色だけじゃなくてフレーズなんかもソフトには組まれているので、そうした題材を聴きながらアイディアが閃くこともあるのではないだろうか。歌終わりからシンセソロがあるが、LAST GROOVEの先生のプレイをどことなく想像しながら弾いた。これまでのGet Wildにはないパターンではあると思うが「弾いている感」だけはあると信じたい(苦笑)。ソロ後の最後の8小節はオリジナルへの深い敬意を表しつつ、「ミレド感たっぷり」で作ってみた。「やっぱり入れるんかい!」と自分に突っ込んだのは内緒。


 曲を通してドラムはシンプルな構成。4つ打ちを終始一貫させてクローズドハイハット(ch)、オープンハイハット(oh)の組み換えでスピード感の変化を演出した。原曲にはスネアはなかったが、このアレンジではタムすらない形。ちなみにハイハット系は手打ち(演奏)で入力。そのため、ベロシティは機械的になっておらず数値的には波を残した。グルーヴを出すほどの効果は期待できないが、どことなく人間的なものが表せたら。ベースについては粘り気のあるパッチを使って、ベロシティで表情が変化する設定。これも全て演奏入力で8分、16分、32分のクオンタイズをかけながらラフに弾いてみた上で、リプレイして調整しつつフレーズを組んでいくという作業だった。クオンタイズ演奏入力は結構面白くて、演奏時には想像しなかったような鳴りが得られる場合もあって、自身の中にも驚きを感じたりする。


 と、ここまでアレンジポイントを掻い摘んで書いてきたが、一番言いたいことはやっぱり「ウツさんのVoが素敵すぎる」ということ。制作モチベーションの大半がこの声にあることは間違いなかった。個人的には「何も 怖くはないー」のビブブラートのタイミングといい量といい、とっても好み。それがよく聴こえるように、あの部分にはあまり音を厚く入れないというアレンジのこだわりよう(笑)。ウツさんのVoは国宝ですな。


 ともあれ、Get Wild30周年にふさわしい有意義なイベント。参加できるだけで非常に嬉しいこと。少しでも多くの人に聴いて頂けたらありがたい限り。主催者には感謝の一言。発表イベントのチケットも売り出されるようだが、果たして入手できるのか。なお、今回はムービーなし。発注していた方との予定が調整できなかったため。画がないのは少々寂しい気もするが、それはまたの機会で。


 どうかたくさんの人に「Repeat」してもらえますように。

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お願い

突然失礼します。
以前ある記事にコメントをさせて頂きました。
その際に名前を入れてしまったので、大変お手数なのですが、コメントを削除して頂きたいのですが、ブログ左下の「メッセージを送る」が使用できませんでしたので、コメントさせて頂きました。
どのように削除依頼をしたらいいでしょうか。


by お願い (2017-12-05 23:19) 

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