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UMDとDVDについて一考察 [Sony]

FINALFANTASYⅦ ADVENT CHILDRENが発売され話題を呼んでいる。少し別な角度で平素からの私の考えを述べてみたい。それは販促側のUMD(PSP専用)とDVDの扱いについてのことである。


本作を見比べてみてもUMDとDVDの値段設定は変わらない。両ディスクのデータ収容量には明らかな違いがあり、その分だけ質にも影響がないわけがない。当然UMDの方がデータ量が少ないわけで映像や音声の問題で品質的に不利なのだ。その細やかな比較データをここで挙げようとは思わないが、多くの分野でUMDはDVDに対して不利である。それを踏まえた上でクライアントがソフト購入の有力な選択肢の一つとしてUMDを位置づけるかどうか、販促側は明快に捉えられているであろうか。確かにこれからは映画も音楽も一連のユビキタスデバイスに組み入れられていくものであろうとは感じる。だが、現在のところUMDは極めて狭い汎用性しか与えられていない。唯一有利と考えられるのは「UMD版は場所を選ばないで楽しめる」ということであろう。販促側の理想としてはUMDの利便性を知ってもらい、それを起点としてPSPが売れてマーケットが拡大していく構図を描いているのかもしれないが、現状ではそうなっているようには思われない。それは何故か。

「UMDソフトは明らかに割高に感じるから」
 
であろう。ゲームはUMDでしかできない。それはそれで独立した価値がある。UMD以外の選択肢がないからである。だが映像コンテンツは同内容でもDVDの方が質もよく汎用性も高い。昨日秋葉原へ行ってみたのだが、FFⅦACはDVD版は完売、UMD版は在庫ありとなっている店が多かった。DVD版に関しては私が行った限りの店ではどこも売り切れであったしUMD版はどこも在庫があった。UMDとDVDで同量出荷ではあるまい。明らかにDVD版の方が大量に流通していたであろう。それなのにUMDが残る事実を軽視してはならないと思う。それがまさにクライアントの選択なのだから。値段を変えずUMD版のみに特典を付与して購買意欲を高めようとするのは、あまりフェアな手法には見えないし、結局のところそれは大規模な市場開拓には結びついていかないと思われる。
私が率直に思うのはDVD版にUMD版を付嘱させると良いのではないかということ。だから発売パッケージはDVD+UMD版と、DVDのみと、この2つで良いのではないだろうか。DVD+UMD版はもちろん割高になる。+1000~1500円位でどうだろうか。そうすればPSPを持っている人は家ではDVD、外ではPSPという使い方ができる。PSPを持っていない人にとっては本体購入を検討するきっかけにもなるかもしれない。もちろん、考えるべきことはある。DVD+UMDだと、購入後UMDだけを別のPSP所有者に流してしまわないかという問題だ。ただ、こういった問題は完全な回避法というのは存在しない気がする。それよりも多くの大衆を味方につけて数量を出すこと。今のUMDの現状を見るとそうした方が先が開けるように思うのである。あるいはUMD版の値段をもっと下げることも考えられよう。そうすれば既存のPSPユーザーはUMDをもっと利用すると思われる。何故ならUMDのユビキタス性は高く評価されているわけだし、使いたいけど高いから使えないというのがUMDが避けられる一番の理由だと思うからだ。
SonyがPSPを開発し原価から見ると非常に割安な値段設定で市場に投入したことは、ユビキタス社会を志向する我々にとって歓迎すべき出来事であった。ならばソフト戦略もさらにそれを推し進めるような挑戦的かつ創造的なものでなくてはならないと感じるのは私だけではないだろう。現状のUMD Video戦略は功を奏しているようには感じられない。昔あった音楽MDソフト(CDのように最初から音楽が入っていたMDのこと。値段はCDと変わらなかったためか独立した価値がなく市場からは数年で消えた)の二の舞にならないためにも、販促側は現状の手法を軌道修正して、市場に積極的に受け入れられるものへと脱皮させなくてはいけないと思うがいかがであろう。
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銀鏡反応

↑参明学士様
上のナイスの“megane"は私のにせものです。何故なら、こいつは私の知らぬ間に勝手に私のと同じタイトルのブログを開設し、なにやら不穏な行動に出ているようです。どうやら私をここ(ソネットブログ)から追い出そうとしているのかもしれません。
私は最初のブログ「万華鏡徒然草」開設以来、ただの1度もニックネームは買えておりません。
因みににせものは→http://blog.so-net.ne.jp/pandora-dox/
URLの最後の3文字が私は“box”(ボックス)でにせものは“dox”(ドックス)です。
さて、
UMD Videoの件は明らかに戦略ミスだと思います。
当局の戦略練り直しを期待したいところです。
by 銀鏡反応 (2005-09-17 00:56) 

参明学士/PlaAri

★銀鏡反応さん、コメント内容了解しました。
UMD Videoに関してはもっと創意工夫をした販売戦略を立てなければ先はないと思います。なんというか、あのような稼ぎ方ってやっぱり成立しにくいと思うんですね。音楽MDの時と軌道がそっくりなので、それではいかんだろと感じるわけです。
by 参明学士/PlaAri (2005-09-17 01:48) 

アキオ

UMDって記録媒体としては使えない、と言う事だったですよね、、

きつい道を選んだ、とおもいます。。
by アキオ (2005-09-17 12:04) 

sojirushi

DVD+UMDにしたとしても売れるかどうか…。
もちろんUMD単体よりは売れるでしょうけどw
だってDVDをリッピングしてメモステに移せばPSPで見られるわけだし…。
記録できるUMDができればUMDって規格自体はもうちょっと広がるかなぁと思うのですが、それはソニーとしてはやりたくないんでしょうね。
UMD VIDEO…。レンタルでなら借りてみてもいいかなぁ…ぐらいでしょうかね。
by sojirushi (2005-09-17 18:05) 

arukakat

規格(の権利)で儲けるというのは、ちょっとソニーとしてはもうやめたほうが良さそうですね。メモリースティックも、MDのデータ版も、Blue-Rayも、全部ビミョウです。
素直に製品の製作に集中するほうがいいと思えますが・・・。
by arukakat (2005-09-18 01:43) 

参明学士/PlaAri

★アキオさん、UMDの記録型は遠くない将来に登場するものと見ています。コピー合戦のいたちごっこを防ぐためにも、相当のプロテクトを作り上げてからだとは思いますけれどね。逆に言えばそれまでは市場を席巻することはできないとも思います。

★vaio_trさん、DVDリッピングの件は法的な議論もありますので言及を避けますが、確かに仰るようなことは可能ですね。やはり記録型UMDの登場が一つのポイントになりそうです。ただ、2層で1.8GBほどの容量しか持たないですから大容量メモリースティックにはすでに適わない計算にもなりますよね。
メモリの大容量化と低価格化はそういったひずみをちょっと生むかもしれません。

★arukakatさん、Sonyの戦略としてのメモステ、MD、Blue-Rayのありかたは問い直されるべきですね。汎用性の低いメディアを通じてデバイスを売ろうと考えるのは市場に受け入れてもらえそうにありません。高い技術力が有効に活かされるような戦略を練るべきだと思います。
by 参明学士/PlaAri (2005-09-19 11:23) 

だったけ

参明学士さんがおっしゃるようにUMD単体のソフトはゲームも含めて
魅力を感じませんね。
価格的にどう考えても割高だし、PSP以外に再生できるハードが無い。
DVDとUMDをパッケージして売ってくれるのは非常にありがたいですが、
これも価格によります通常価格+1000円ぐらいが許容範囲かもしれません。
DVDからのリッピングは初心者にはハードル高いですし、
収容できるメモステが無いという問題も有りますね。
ちなみに自分が持っている最大容量は128MBですが
携帯電話での音楽再生が128MBまでしか使用できないからで
これもなんか仕様としては中途半端で、実際PSP用としては使用するには
容量が少ないので複数持ち歩かねばなりません。
使い勝手が悪いです。そのへん統一した販売戦略みたいなもの
何も感じられませんね。何か行き当たりばったりです。
by だったけ (2005-09-20 00:57) 

参明学士/PlaAri

★だったけさん、返信遅れて申し訳ありません。
私もDVD+UMDのパッケージで乗せられる金額は1000円が限界ですね。
このパッケージなら私は成功するものと思っています。単純にUMDVideoは見てみたいという気持ちもありますからね。出来ればプラス500円くらいだとありがたいです。
メモリースティックはとにかく大容量化と低価格化が進まねばなりませんね。今でこそ値段が下がっていますが1GBのメモステとPSP本体の値段が変わらなかったことだってあるのですから。
by 参明学士/PlaAri (2005-10-15 13:49) 

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